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#3 鈴の音奏でる願い

「死ぬかどうかは生き残って考えろ」
この言葉の意味はまだわからないけど……私はまだ「生きている」

S.O.N.Gの本部へと連れられてきた紡。
司令である、本願寺鈴からノイズ、S.O.N.G、先ほど二人が纏っていたギアについてそれぞれ説明を受ける。
また、それらは国家機密に当たる為情報閉鎖が必要である点も。

「さ、お固い話はここでおしまいよっ!無理に連れて来て悪かったわね」
「い、いえ……。ちょっとびっくりしちゃいましたけど……」
「家まで送るわ」
そう言われた途端、紡が怯えた表情に変わったことに気づく。
「いいものあげるわ。強くなれるお守りよ」
首から下げていたペンダントをそっと紡に渡す。
「えっ? いただいていいもの、なんですか……?」
「私にはもう必要ないものだから。貴女が持っていて」
合わせて、自身が装者として活躍していた時の話をする。
「まっ、過去のお話だけど。人は思いや行動によっていくらでも強くなれるわ。それだけは覚えておいて」

話が終わる頃には時刻はもう日を跨いでいた。
整理が出来ていないであろう紡を本部で一時預かり、また後日送り届けることになった。