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#10 陰翳-目覚め-

ロキ襲撃事件から1ヶ月が経過した。
その間にノイズが観測されることもなく、不気味な沈黙が続いている。
未曾有の危機を防ぐ為にS.O.N.Gの総力を上げ調査を進めた結果、ロキがばら撒いているであろう物を突き止めた。

それは小さな「指輪」だった。
起動しなければただの指輪だが、一度起動すると装着者の負の感情を増幅し、その者の魂をエネルギーに転換しノイズを生成する恐ろしい物だった。
独自に回収を急ぐが、都市部全域にまで広がっているものを回収するのは困難をきわめた。

作業が難航する中、真琴宛に一通の手紙が届く。差出人の欄には「Meister・K」と書かれていた。

君の望む力を、望むだけ与えよう。指定した地点まで一人で来てくれ。
もちろん、他言無用だよ。
Meister・K

翌日、一通の手紙を残し、八声真琴は姿を消した。
しかし彼はまた本部へ戻ってくることとなる。

災厄を連れて。

突然本部周辺に大量のノイズの反応を検知。
その中央に微弱だがガラードに非常によく似た反応も検知した。
応戦に向かう結平と紡。

外に出て、二人が見たものは、

ニヤリと邪悪に笑う邪神と漆黒のシンフォギアを纏った真琴だった。