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#12 星の紡ぐ鎮魂歌

富士の上空に出現した島は、巨大な大樹を中心に形成された島だった。
強大なエネルギーを放つその島とロキの言葉。
彼の計画はこれのことだったのだ。

先の戦いのダメージを押しながら結平と真琴はヘリで現場へと出撃する。
島へたどり着くと、侵入を拒むように大量のノイズが配置されていた。
ギアを纏う二人。そして、真琴は自身の聖詠が変化していることに気がつく。
適合係数も結平に迫るほど上昇している。
「行くぞ結平。もう、お前に遅れは取らないからな」
「おっ、いいねぇまこちゃん!ガーッと行ってちゃちゃっと終わらせちゃお!」
二人はノイズを殲滅しつつ、エネルギーの収束地点、島の中心部である大樹へと向かった。

島の中心では、紡が捕らえられていた。
気がついた紡の前には、ロキが立っていた。
なぜ彼が私を捕らえたのか。その疑問に答えがすぐに出た。
仮面を外すとそこには、時鐘解斗の顔があった。
解斗は、大樹・ユグドラシルに集めたエネルギーを利用して島ごと異次元へと移行、解斗と紡だけの楽園を作り出すことを説明した。
服もギアも取り上げられている状況で、紡は小さく彼らを呼ぶ。
「真琴さん、結平君…!!」

「呼んだ?むぎちゃん!」
「うおおおおおお!!」
そう聞こえた次の瞬間、壁に大穴が空いた。
そして見覚えのある心から信頼する仲間の姿がそこにあった。