Saber
- クラス
- セイバー
- 真名
- ヘイズレク
- 出典
- ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ(古エッダ)
彼は己のことを「最高の戦士だが、最悪のセイバーである」と豪語する。
主神オーディンにも劣らなかった智慧と、類稀な戦闘力を持った彼の人生は、血と裏切りに彩られていた。
使用者に勝利と栄光、そして破滅をもたらし、誰かを殺さずには鞘に収まらない、血塗られた魔剣、ティルヴィング。彼の一族は代々その殆どが魔剣の呪いに蝕まれてきた。
しかし人生において行った殺戮、その全てを彼は呪いのせいではなく「自らの意思で為したこと」と言う。
ーー主君を殺した。
王の座が欲しかったからだ。自らの主君を主君と思わない悪逆さがそうさせた。
ーー王になった後も多くを殺した。
戦うことが好きだからだ。相手を屠る時が一番生きていると感じることができる。
ーー兄を殺した。
あの穏やかな兄。虫も殺せなさそうな、何もかもが合わなかった兄。あんなやつがこの魔剣を所持したら、苦しんだ挙句酷い死に方をすると分かっていた。だから一太刀で殺して、奪ってやった。
全部全部自分の意思で殺したのだ。狂ってなどいるものか。呪いのせいでなどあるものか。それは騎士のような誇りを持たぬ彼の、ただひとつの矜持である。
聖杯にかける願いは「主神オーディンを今度こそ殺す」こと。
自ら勝負を仕掛けてきたくせに逃亡したかの主神を臆病者と蔑みこそすれ、間接的に殺されたことを恨んでいるわけではない。しかし一族を翻弄し続け、兄を殺してまで手に入れたこの魔剣を、最悪なだけではない、最強のものにする。そのために、生前ただ1人殺し損ねたオーディンの息の根を止め、神殺しの名を得る再度の機会を彼は欲するのだ。あと髪の毛一筋だった。次は絶対に、しくじらない。
狂戦士としての名声が高いので、セイバーの他にはバーサーカーとしての適正もある。
戦う相手が神に連なる者だと殺意3倍増し。本人自身も先祖がオーディンの末裔なので、薄くオーディンの血を引いているわけであるが。
顔面の傷跡は故郷や遺産、家族のしがらみを示すルーン文字を刻んだものである。
基本的に他人への情は薄いが、絆レベルが上がると彼なりに気にかけてくれるようにはなる。
▼継承されしは、栄光と破滅齎す魔剣<ティルヴィング>
始祖スヴァフルラーメより受け継がれた、狙った相手は決して外さない魔力を持つ魔剣。土精の恨みの権化。血塗られし栄光の剣。
一度鞘から抜かれれば誰かを殺すまで鞘に収まることはなく、「三度持ち主の願いを叶えるがそれが終わると持ち主に死の運命を与える」呪いをもち、一族の命を奪い続けた勝利と滅びの象徴は転じて、「発動すれば三度、必ず狙った相手を殺す」という概念を付与された宝具となった。ただし3回目の後、呪いによって自分の霊核に致命的なダメージを負う。
「必ず殺す」という概念通り、あらゆる事象も、次元も無視してその存在を引き裂く斬撃である。
出力を抑えて発動することも可能だが、その場合は3度の回数に数えられない代わりに「必ず相手を殺す」という概念も発動されない、ただの周りを消し飛ばしながら進む斬撃ビームとなる。セイバーなのでビームくらい出せて当然。
自分自身の戦闘力に絶対的な自信があるためか本来の効果はよほど追い詰められない限り使用しないが、中でも3度目だけは聖杯戦争が終わり、自分の望みを叶えるときに使用すると思っている。
▼傲慢なる王の慧眼<アルヴィト・マズ・ヘルドレク>
神々の長たるオーディンに出された問い全てに答え、正体を見破り、その体に傷をつけた逸話が具現化された宝具。特定条件下で展開されるもりもりのバフ。
真名を知った相手と対峙する時、その身体はより強靭に、より疾く、より闘いに適したものへと「進化」し、自らを神すら傷つけ得る刃へと変える。
その性質上、彼が持つ戦闘能力を最大限発揮できるのは真名を名乗りあった上での真正面からの殺し合いと言える。